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ペンヒップ(PennHip)検査

『Penn Hip(ペンヒップ)』は、アメリカのペンシルバニア大学で考えられた股関節形成不全による『股関節の緩み』を評価する特殊なレントゲン撮影の方法です。

  • 『Penn Hip(ペンヒップ)検査』はトレーニングを積み殊な用具を使ってレントゲン撮影します。
  • 『Penn Hip(ペンヒップ)検査』はライセンス保有の認定医のみ検査がおこなえます。
  • 当院では、院長が『Penn Hip(ペンヒップ)認定医』ですので『Penn Hip(ペンヒップ)検査』を受けて頂くことができます。

『Penn Hip(ペンヒップ)検査』で判る『股関節形成不全』とは、遺伝的な素因が関係する骨の病気です。

ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、バーニーズマウンテンドッグ、ジャーマンシェパードなどの大型犬が好発犬種といわれています。

股関節を形成している骨(寛骨臼と大腿骨頭)の変形によって、重症例では、股関節が脱臼しやすい状態(亜脱臼)に陥り、実際に脱臼してしまうこともあります。また、脱臼しないまでも股関節に常に『緩み』がある状態で経過した症例は、初めのうちは無症状でも数年経過すると『関節炎』が進行し、強い痛みをもたらすため歩行に障害が生じます。

Penn Hip(ペンヒップ)

『Penn Hip(ペンヒップ)検査』の利点は

  1. 生後4ヶ月齢から股関節の緩みを診断できます 股関節形成不全の治療方法は、いくつかあります。
    外科手術も複数ありますが、その中には若い時期にしか適応されない術式もあります。
    若い時期にこの病気を診断することで、治療方法の選択肢が広がります。 また、股関節形成不全が原因で発生する関節炎の進行には普段の生活様式が関連します。
    体重管理、運動管理を早期に実施することで関節炎の進行を抑制できます。
  2. 股関節形成不全症という病気を減らすことができます。股関節形成不全は、遺伝性疾患です。こうした病気の個体は交配、出産するべきではありません。
    繁殖を考えている場合は、是非検査を受けましょう。『股関節形成不全』と診断された場合は、繁殖をやめましょう。
Penn Hip(ペンヒップ)

『Penn Hip(ペンヒップ)検査』を受ける方法は

検査は全身麻酔下で行いますので予約が必要です。(水曜を除く月~土曜日)

まず院長が診察し、検査の目的・手順・費用のご説明をします。『Penn Hip』御希望の方は受付でお申し付け下さい。