ガン・腫瘍治療・検診

当院には、日本獣医がん学会に所属するがん認定獣医師がおります。
日本有数の高度ガン治療設備を有する病院で4年間の勤務経験があり、その間、多くのがん患者の治療に携わり経験をつんでいます。動物のがん治療も日々進歩しています。最新の知識を治療に反映できるように努力しています。
がんを積極的にたたく外科治療、抗がん剤、放射線治療の他、第4のがん治療といわれているレーザー治療、制がん効果のある各種薬剤の使用など、その子の状態や飼い主様の気持ちに沿った治療計画をたて、提案していきたいと思います。
治すことにも積極的に取り組みますが、痛みがないように、少しでも気分良く過ごせるようにということもとても大切に考えています。
特に診察予約は必要ありませんが、認定医不在の日もありますので、勤務予定を確認の上、御来院下さい。すでに他院で診療を受けていらっしゃる方は、なるべく検査データーをお持ち下さい。
がんの検査・診断について
適切な治療を行うためには、がんの性質や広がりを正確に確かめておく必要があります。
その為に、様々な検査が行われます。その一部を説明します。(同時に、心臓、呼吸、肝臓、腎臓の機能をはじめとして、全身の状態を客観的に調べ、治療を受けることができる状態かどうかを評価するための検査も行います。)

病理検査
組織を採取して、細胞の性質を調べます。がんの診断には欠かせない検査です。
がんが疑われる病変から細胞や組織を採取し、顕微鏡で確認し、がんなのかどうか、がんの場合にはどのような種類か調べ診断します。
細胞診
まず、最初に行われる検査になります。これは、皮膚から針を刺して吸引したり、痰(たん)や鼻水、尿など液体中に浮遊している細胞を採取し、個々の細胞を見る検査になります。組織を採って行う病理検査に比べると診断精度は下がりますが、容易に行うことができるため、細胞の特徴から、腫瘍かどうか、良性なのか悪性なのかを、調べるために組織検査に先立って行われます。
組織検査
特殊な太い針を刺して採取する方法、手術で組織の一部を切除する方法、内視鏡を用いて病変の一部をつまみとる方法、などがあります。診断精度は高いものとなり、この検査で確定的な診断が得られます。
画像検査
症状がでないうちにがんを発見したり、画像によって病変の広がりや性質を調べるなど、がんの診断に欠かせない検査です。
超音波検査(エコー検査)
超音波を発生させる装置を体に当て、音波のはね返る様子を画像にすることで、体内の状態を観察します。ペットを仰向けや横向きに寝かせ、超音波が伝わりやすくなるように検査用のゼリーもしくはアルコールを塗り、器械を当てます。
この検査では、特に内臓にできたがんを検査するのにとても有用な検査となります。また、お腹の中のリンパ節への転位なども確認することができます。
特に痛みはありません。全身麻酔も必要ありません。ただ、人とは異なるため毛を剃る事があります。

レントゲン検査(X線検査)
X線の通りやすさの違いから、内部の状態を観察する検査です。 腫瘍が大きい場合、全体の位置や大きさを把握するのに有用です。また、肺への転位を確認するためにも用いられます。
