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アレルギー検査

くり返す痒み・・・アレルギーかも?

現在、当院では3種類のアレルギー検査を実施しています。検査を行う事で診療方針の決定に役立ちます。血液を採取し、3~7日ほどで結果がでます。

犬猫のアレルギー検査
犬猫のアレルギー検査

① アレルギー強度検査

痒みのある皮膚病が発生した時に、アレルギー性疾患かどうかを判定します。

ステロイド剤による治療を行うべきかどうかの判断材料にもなります。

② IgE検査

アトピー性皮膚炎(注1)を疑う時、どんな物質が原因になっているか検査します。IgEというのは、血液中に含まれる蛋白の一種でアレルギー物質に結合します。結合部分の変化により、そのアレルギー物質に特異的なIgEが産生されます。この特異的IgEの濃度を測定することによって、どんな物質に対してアレルギー反応を起こしやすいか判断します。現在、40種類のアレルゲンに対するIgE濃度を測定しています。

③ リンパ球反応検査

アレルギー反応は、②のIgE以外に、アレルゲンによって活性化されたリンパ球によっても発生します。特に食物アレルギーの7割はこのリンパ球が関与しています。食べ物に関連して痒みが発生した場合で、食物アレルギー(注2)だった場合、アレルゲン物質の特定に役立ちます。食物不耐症(注3)の場合は、陰性となります。

(注1)アトピー性皮膚炎とは

脇下、大腿部内側、四肢の屈曲部に発生する慢性の皮膚炎症状があり、環境アレルゲン(カビ、花粉、ダニ)に対するIgE濃度が高かった場合、アトピー性皮膚炎と診断されます。

(注2)食物アレルギーとは

食物を食べて痒みや消化器症状を示す。②のIgEが関与して起こる場合と、③のリンパ球が関与して起こる場合がある。

(注3)食物不耐症とは

食物アレルギーと同様、食物を食べて痒みや消化器症状を示しますが、免疫反応が関与していないため、症状はあっても②や③の検査で陰性となる。