獣医歯科学の最近のブログ記事

口腔内疾患のご相談、治療を受ける患者さんが年々増えて参りました。 私が力を入れて勉強している

分野ですので、より良い治療ができるようにますます技術を磨かねば!と張り切っています。また、そのために

以前から院長にお願いしていたことがあったのです。 それが、この春叶えられました。

 

 

猫の口内炎の治療方法のひとつに「全抜歯」があります。

口内炎は、口腔内の免疫過剰あるいは免疫低下で起こることが知られています。

口腔内の細菌数は、なんと、便の中の細菌数を上回るといわれています。

そして、口腔内の細菌のほとんど(95%)は歯面に存在しているのです。

ですから、

口腔内の炎症のコントロール=細菌を減らすこと → → 抜歯 

という治療法が有効であることが多いのです。

たまには、病気のお話も書きます。ここのところ猫の口内炎の診療が何件か続き、残念に思った事があったの

で少々。

口内炎の猫ちゃんは、

最近痩せてきて、毛艶が悪い、よだれ、食べるときに悲鳴をあげる、食べそうなのに食べられない・・・

このような症状を訴え、来院されます。

猫の口内炎には、いくつかのタイプがありますが、比較的多くみかけるのは、「免疫過剰型」だと感じます。